TsubasaShinya.Tokyo~鍼灸を身近に感じるメディア~

鍼灸師目線で世の中のことを見ていくメディアです。経営のことや組織論などのカタい話から「やってみた」「いってみた」や「美人すぎる鍼灸師」などの情報を好き勝手にお届けしていきます。

鍼灸師の出産レポート

鍼灸師の出産。それ自体は世にいる鍼灸師の数からしてさして珍しいことでもないだろうと思う。

しかし実際、鍼灸師による「出産レポート」というものはあまり見たことないんじゃないだろうか、と。

 

産休に入り出産を目前に控えた胡桃澤先生と連絡を取ってたときのこと。

一昨年の10月に入社してきて、きっかり1年後の10月からの産休だった。

そんな彼女なりに「いまの私にできることはないか?」といろいろ考えたんだと思う。

 

「鍼灸師として、女性として、出産というビッグイベントをレポします!何かの足しにしてください。」と。

産休入ってさ。わりかし人よりしんどい妊婦生活(体調的な面で)を送ってさ。いよいよ出産を迎えようという時にですよ。不安やなんやと自分のことを考える時にだ。

「こもの鍼灸院の役に立つかな?」なんて気を回してくれたその姿勢を受けて、僕が一緒に働いてきた1年は、少なくとも間違ってなかったんだなと思わせてくれた。

 

そんな胡桃澤先生の、出産体験レポート。原文そのままでのっけます。

是非読んでやってください。

 

鍼灸師・胡桃澤ゆかりの出産

 

しんや先生ブログありがとー!

涙して読みました。

お約束の#出産レポ

忘れないように送っときます。

なんかの足しになればどうぞ。

 

1.10 予定日前日。am24:00から血混じりのオリモノが大量にでて心配で寝れず。

10日朝病院に電話。出血がなんの出血か分からないので入院バックもって来て下さい。

母に仕事を休んでもらって9:00病院着。

先生の内診。リトマス紙で検査…

破水してますね。子宮口は1.5センチ。柔らかくなっているのでお産進んでますよ。入院してこのまま様子見ましょう!はい。

外来から脱出。陣痛室の個室入院開始。窓がなくオルゴール音が響く。旦那に電話名古屋から駆けつける昼ごろ到着。周りが期待し出すが私的にはこんなんで生まれるの?ってぐらい体の変化何もなし。

nstのモニター付けるも変化なし。

母と旦那に付き添ってもらっているが呑気にミカンとトッポを食べれる余裕。

夜20:00 助産師さんが破水はしてますが、陣痛が来て痛みが付いてこないとなので明日の朝方まで待って先生と相談しながら促進剤うつか待つかになると思います。とのことで母帰宅。旦那は実家にお風呂入りに帰る。

やっぱり11日かなぁ。とりあえず寝よっと。23時旦那帰って来る。痛い?いや全然。陣痛きてから長丁場になりそうだから休めるときに休んでね!と助産師さんに言われ2人でとりあえず寝よっと24:00。

日をまたぎ11日。

たかしやっぱり仙骨が痛いんだけどこれって陣痛なのかな?

時間計ってみよう!イテテ。さすさす。おぉ定期的だ!陣痛ってこんなんなの?笑

とりあえずトイレ行ったりしていたらやっぱり痛い…。もう寝てられない痛さでソファに手をついて痛い痛い。と唸る。

助産師を呼ぶ。陣痛だね!子宮口みるね!5センチ!これから感覚短くなってくると子宮口がもっと開いてお産進むので、鼻から息を吸って口からふーーっと細く長く息を吐いてね!は、はい。

もうこの時はどこにいても何をしても仙骨が痛い。旦那にぎゅーっと押してもらわないと悶える。笑ってられなくなってきた。am3:00。旦那が母にLINE。今から来ると。

痛みの感覚も短くなってきて痛い痛いと悶える。旦那に仙骨をぎゅーっと押してもらう。

am4:00母到着。 私正気の沙汰ではなくなる。痛い痛い。もう引き返せない。

こんな思いするなら帝王切開がいい泣

世の中のお母さん達はこんな痛いの耐えてるのか。痛い痛い痛い。

母、子宮口が開いてるんだよ!頑張れ頑張れ。手を握ってくれるもの潰してしまいそうでベットの策をぎゅーっと握って耐える。

痛い痛い。。まだですか。

とam4:30 ドロっとなんか出た感触。助産師さん呼ぶ。診察しますね!あーいいおしるしきたね!子宮口7.5センチ。

えまだ10センチじゃないの。カオス!

痛い痛いもう無理です…

助産師さん 落合さーん次の発作がない時に分娩室行っちゃおう!今行かないとどんどん感覚狭くなって来るからね!

歩いてですか!!!鬼畜。

立ち上がるともっと赤ちゃん下がるからね!頑張ろう!旦那さんに捕まって頑張ろう!

たかしの肩をぎゅーっともってお尻を助産師さんにおさえてもらいながら分娩室までの30歩歩く。もう無理無理。

am4:50

分娩台で診察。子宮口9センチ。

まだいきんじゃだめですか!はぁはぁはぁ。

お母さんが辛いって事は赤ちゃんももっと辛いからねー息を吐いて吐いて。赤ちゃんに酸素届けてあげてー!頑張れー!

全開でいきまないと赤ちゃんが挟まってしまって余計に辛いからねもう少し吐いて吐いて。ふーふー。いや、もう無理。

両サイドの旦那と母、ふーふーって息吐いて頑張れー!

わたしもう無理。いきみたいいきみたい。

ダメと言われているがもういきんでしまう。いきんで、はーはー。いきんではーはー。

赤ちゃんも1番苦しいからねー!頑張れー!次の陣痛でいきもう!

よし。きた!!

はーはーはー。陣痛来ました。

いきみます!!ふんっー!!ゔーーーーーん!頭出るよー!頑張れー!

一回だと赤ちゃん苦しいから2回でいきもうね!

はっはい。陣痛来ました!赤ちゃん苦しそうだから最後酸素マスクつけさせてね!酸素マスク装着。

いきます!ゔーーーーーん!ドゥルン。

生暖かいものでた。次肩がでるよー!

軽くいきんでー!ふんっー!

……………。

なんかでたー!おぎゃーー!

あーやっとおわったーーー。

酸素マスクで意識朦朧…。

母号泣。旦那よく頑張ったとわたしの汗を拭いてくれる。

はぁはぁはぁ。やっと終わった。

結局助産師さん、1人で産ませてもらいam5.15 戦い終わり。

自然に陣痛がきて5時間で産まれた事が安産だと言われればそうなのかなぁと思ったがとりあえず子供が生きて産まれてきてくれただけでいいや。

その後、カンガルーケア。してもらい裂けたところを縫ってもらい終了。

しかしこの縫う時がまた激痛…腰が引けてしまう。

今は抜糸しないから内側をチクチクしているんだそうだ。にしても痛いわ。

私は痔も病んでいたので出血が多く、助産師さんが痛み止めのんで歩いて便を柔らかくして出してあげてね。

なんて優しいんだ。エンジェル。。

その後パシャパシャと写真撮影して寝ずに戦った旦那は実家に帰宅。

私は廃人のように2人の看護師さんに身体を拭いてもらい終了。まな板の鯉。

退室するとき皆さんがおめでとうございます!良く頑張ったねー!と言ってくれ、あー出産ってゴールがあるんだなと実感。

1.11は出産ラッシュだったようで私を皮切りに後10人も元気に産まれたと。おんなじ思いをして産んだ仲間が10人も居ただなんて…母ってやっぱり強いしすごい。。

 

2018.1.11 #出産レポ

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この臨場感である。妻の出産に立ち会ったことのある僕は、読んでて脂汗が出てきた。

 

改めて、母ってすごいし、妊娠出産って奇跡の連続だなって思う。月並みだけど、語彙力を総動員してもそれしか言葉が出ないのだ。

そういう感情をたくさんの人に感じてもらいたい、というのは今の仕事の原動力のひとつだと思う。

 

結婚や出産が全てだとは思わないが、やはり生命や人間、人と人の繋がりとかそういうことの為に僕は生きていきたいと思う。

(出産の神秘にあてられてくせぇことを言ってるのは書き終わった今自覚があるがもうしょうがない)