たまには役に立つ記事を。(以前別のサイトで書いた記事のリライトだというのは内緒)
ではいってみましょう。
あなたは間違っていませんか?
当院では美容鍼を専門としているため、来られる患者様に美容に関して日頃どんなケアをしているのかを詳しくお聞きするのですが、
間違ったケアをしている方が非っ常~~~に多い!です!
10年以上間違ったことを続けられていることもザラです。
そしてそれが悩みをより深めているケースが多いです。
悩むからこそ、とも言えるのでしょうが・・・
ずっと続けてきたことなだけに、今さらそれが間違っているとか、人に聞くことができないという方も多いと思います。
また、ケア方法やグッズを見直すにも選ぶにも必要なのが
正しい知識
に他なりません。
商品を売る側は売りたいのでいろんなPRや表現で商品を展開していきます。
顧客心理をリサーチし、どんなキャッチコピーやプロダクトを打ち出せば売れるのか。
そんなことを熟知しているので、買ってしまって当然、売れて当然なのです。
「売れているから良いものだ」というのは、この時代にはもはや通らない道理です。
たくさんの物が溢れる中、選ぶためには「知識」が必要です。
そこで!
間違いだらけの基礎的なスキンケアを、シリーズでお届けしていきます!
今回は「クレンジング」について。
1.クレンジングの目的
まずクレンジングはなんのためにやるの?ということ。
大半の方が「メイクを落とすため」と答えると思います。
もちろん正解なんですが、厳密に言うと
・油性の汚れを落とすため
なのです。
よって、皮脂汚れも含まれますので「化粧をしてなければクレンジングは必要ない」という訳ではありません。
とはいえ、皮脂は汗と混ざり「皮脂膜」を形成し皮膚を保護したり保湿したりする重要な役割があるため「クレンジングで油を落とす」行為は、スキンケアの中で最も肌に与えるダメージが大きくなってしまいます。
だからこそ、自分に合っている物を選ぶのことが非常に重要となります。
後述しますが、洗浄力が強ければ良いということでは決してありません。
2.クレンジングの種類
世に流通しているクレンジングはとてもたくさんの種類があります。
最近の主流は・・・
「手軽!」「すぐ落ち!」「水に濡れても大丈夫!」「綺麗に落ちる!」
といった要素を持った、メイク落としが面倒というニーズに応えた商品が多くみられます。
先ほども説明したように
クレンジング=最も肌に与えるダメージが大きい
ということを踏まえると、上記のような商品が肌にいいか?なんとなく疑問が湧いてきませんか?
そういう商品にこそ、免罪符のように
「高保湿成分配合!」「従来品の25%お肌に優しい!」
などという呪文が書いてあります。
ここで①で書いた「クレンジングの目的」を思い出しましょう。
目的→化粧品などによる油性の汚れと皮脂を落とす(落としすぎてはいけない)
よって・・・
・クレンジングに保湿成分は不要!
・何をどのくらい落とすことができるのかが重要!
ということです。
前置きが長くなりましたが、クレンジングの種類と特徴を。
1.シート
2.オイル
3.リキッド
4.ジェル(油性)
5.クリーム
6.ミルク
7.ジェル(水性)
市販されている物はだいたい上記のいずれかに該当するかと思います。
上から順に洗浄力の強いものになります。(製品にもよりますが)
◆シートとオイルは界面活性剤が主成分なので、いわば食器用洗剤で顔を洗っているようなもの
「すぐ落ち!」で当たり前なのです。シートはエタノールなどの刺激物も入っているため、肌への負担はとても高いです。
リキッドはオイルよりサラッとした使用感で、最近は「水クレンジング」という別名でいかにも肌に優しそうな雰囲気を醸していますが、界面活性剤の量はオイルより高く、洗浄力もオイルと同等のものも。
◆ジェルには油性タイプと水性タイプがあります
油性ジェルはオイルを乳化してジェル状にしたものなので主成分は油です。
油はメイクとのなじみが良いのでアイメイクなどのポイントメイクも十分落とせ、上記のクレンジングよりも肌には優しいです。
水性タイプにも油と界面活性剤の入ったオイルインのものと、オイルフリーのものがあります。
ナチュラルメイクの方や、まつ毛エクステをしている方はオイルインのクレンジングが使えないので水性オイルフリーのジェルクレンジングがおすすめです。
◆クリームタイプはテクスチャが滑らかで肌への摩擦がおきにくいのが特徴です
ティッシュなどで拭き取るタイプのものや水で洗い流せるものもあります。
ミルクタイプは非常に洗浄力が弱いため、肌への負担もほとんどないのが特徴です。
パウダリーなファンデーションやごく薄いメイクに適しています。
逆に濃いメイクに対してはなかなか馴染まないため、ゴシゴシこすって肌への摩擦がおきてしまったり、水で洗い流してもなかなかヌルヌルした感じがなくならないため強く顔を洗ってしまうことも多いです。
クリームもミルクも、毛穴汚れの除去には適しておらず、毛穴に成分が入り込んで残り、毛穴詰まりを起こすことも。
こちらのタイプは使用後によく泡立てた純石鹸でW洗顔をするのがおすすめです。
3.クレンジング剤の選び方
ではいろいろあるけどどうやって選べばいいの?ということですが、
基本的にはベースメイクに合わせるのがポイントです。
★ベースメイクの成分を落とすのに十分な洗浄力のものを選ぶ
★ポイントメイクや濃いメイクにはピンポイントで最低限洗浄力の強い物を使う方法も
★毛穴の汚れは洗顔に、保湿成分は化粧水や乳液に求める
といった点を考慮しつつ選びましょう!
くれぐれも手軽さや一気に全て落ちるものを選ばないでくださいね。
4.クレンジングの仕方
◆お風呂場ではしない!
お風呂ついでに~♪
どうしてもなってしまいがちですが、顔や手を濡らしたり、湿度の高い風呂場で油汚れを落とすのはクレンジング剤とメイクの馴染みが悪くなってしまうので、必ずお風呂に入る前にしましょう。
◆摩擦厳禁!
洗浄力に次いで気にしていただきたいのが「摩擦」による肌への負担。
せっかく洗浄力が低い物を使っていても、ゴシゴシこすってしまっては意味がありません。
熟れた桃を触るように、丁寧に洗いましょう。
◆洗浄時間は短めに!
特に洗浄力の高い界面活性剤入りの物を使用する場合、洗浄時間が長ければ長いほど肌の深層に届き皮脂を分解してしまいます。
必要な皮脂まで落としすぎてしまうと、乾燥肌や敏感肌の原因になってしまうことも。
また、最近よく耳にする「常在菌」の住みやすい環境まで壊してしまったり、「顔ダニ」が繁殖しやすい環境になってしまったりして皮膚炎や吹き出物の原因になることもあります。
洗浄後のさっぱり爽快!な感じが欲しいのもわかりますが、なるべくメイクを落とすだけの最低限を心掛けましょう。
◆クレンジングはT→U
クレンジング剤をのせるのは上記のことを踏まえ、比較的皮膚が強いTゾーンから。
次にUゾーンへと伸ばしていきます。
先ほども言ったように、クレンジング剤が少ないと肌への摩擦が起こるので十分に指が滑る量のクレンジング剤を使いましょう。
◆クレンジング剤は手であたためる
テクスチャがまったりしてるものは、手でしっかり温めてからのせるとメイクとなじみやすくなります。冬場など手が冷たい場合は先に手を温めるかクレンジング剤自体を人肌程度に温めるのがおすすめ。
◆クレンジング剤はぬるま湯で少しずつ落とす
決してこすらず、35℃くらいのぬるめのお湯で30回ほどぱしゃぱしゃとかけ湯をして落としましょう。
油性ジェルやクリームやミルクのようなスッキリ落ちにくいタイプのものは純石鹼でのW洗顔を。
いかがでしょうか?
たしかに少し面倒に感じるかもしれません。
しかし思い出してください。
「クレンジング=最も肌に与えるダメージが大きい」のです。
スキンケアの中で一番大切といっても過言ではないのがクレンジングです。
だからこそ、クレンジングにはしっかりこだわって、自分に合ったクレンジング剤と方法を見つけて素肌美人を目指しましょう!
↓↓クレンジングの手順はこちらから↓↓