2021年。
東京オリンピックの翌年。
東京オリンピックの影に隠れて霞みがちなタイミングで、二度目となる三重での国体「三重とこわか国体」が開催される。
国体は40くらいの競技において、競技ごとに年代性別のカテゴリーに分かれ、都道府県対抗で総合得点を競う。
各種目8位までが入賞で、競技ごとに得点が違う。
自県での開催ともなれば、県を挙げて予算を組んで時間をかけて優勝を狙いにいくわけ。
んだけど。んだけども。
どう考えても大きな障害が。。
東京五輪
ね。オリンピックの自国開催なんてね、比じゃないんすよ。国力と国の威信をかけての闘い。莫大な資金と人材を投入して強化するわけ。んでやっぱ東京の中心部に強化指定選手や団体は集まりやすい。
となるとオリンピック翌年の国体の代表選手たちは「国の代表」みたいな人たちが多く仕上がってくるわけで。
それと闘う自県開催の三重。なんとも間の悪いというか。笑
まあでもともかくやるしかないぞと。
そういうわけで、僕が関わってるのはそんな三重国体に向けて2年前から始まったひとつのプロジェクト「三重国体サッカー三重県代表U-16ターゲットエイジキャンプ」というもの。
三重国体のある2021年にU-16になる世代の有望株の子たちを10歳段階で集め、三重県オールスターのような指導者陣とも言えるような陣営でもって育て、競わせ、選考していくというもの。
もう3年も経ったのかーと思い、今日の寒さに凍えながら思いを馳せていた。
プロさながらのドクターとPTで構成されるトレーナーチームによるメディカルチェックもあったりと、凄い環境だ。
選手たちはまだそのありがたみはわかってなさそうだけど。笑
コーチ陣も豪華で、凄いなあと思いながらミーティングに参加している僕はなんとサッカー未経験者。
なぜ僕はここにいるのか。僕はバスケットボールプレイヤーだぜ?と思いながら毎回参加させてもらっている。笑
ありがたい話だけど。ご縁ですな。
Jリーグチームもなく、強豪私立高校もなく、大学もない。
高校の部活の大会は、男子は公立の工業高校、女子は公立の商業高校に選手が集まる優勝の常連で、特待生などに乗る選手は県外にバンバン流出する。
そんな特殊な土地である三重県。
地元で生まれ育った選手を中心に闘っていく。
どうなるかなあ。