TsubasaShinya.Tokyo~鍼灸を身近に感じるメディア~

鍼灸師目線で世の中のことを見ていくメディアです。経営のことや組織論などのカタい話から「やってみた」「いってみた」や「美人すぎる鍼灸師」などの情報を好き勝手にお届けしていきます。

全部、言っちゃうね。

※今日のブログは皮肉を中心にお届けします。新屋のこと現時点で「やや嫌い」という人は「より嫌い」に変わる可能性が高いのでご注意ください。しらんけど。
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この記事の前に

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これ読んでいただくとより理解が深まるかなと思います。

 

 

非常によーーーーーーーーーーーーーーーく現れるので、もう正直うんざりしてさえいます。

僕に「お前は社長じゃないから責任持ってないし駄目だ」と言ってくるマン。

いや、言いたいことはわかるんです。すごーく。非常に。だって何度も何度も毎回しっかり聞いてるから。95%の共感。

 

でもオレの言いたいことも言わせろ。

 

だいたいこの手の話の論点は1点。

「借金をしてるかどうか」

このあたりの尊いお話をいただきます。もちろんそれに伴う責任についても。

 

言葉を返す。

「自分の責任がない(わけではないけど)にも関わらずスタッフやその家族のことだけでなく上司(オーナー)のことも考えながら患者の人生や業界のことまでしっかり考える」

ってことをできないと今のこもの鍼灸院の運営はできてないわけで。超空気読んでんだよ。借金さえすればそれができるようになるって言うなら別に借りるよ。リスクはなにも金だけじゃないと思う。

だし、独立開業する方と僕では目指しているところや見えてるものが違うし、鍼灸師がポッと独立したって受けられる融資額なんてたかがしれてるじゃん。それを回す為にまず自分を安定させることに費やす時間やお金を、オレは現段階で違うところに使えてると思うけどなあ。

ベンチャーで仕掛けて成功してる人だって投資してもらったりして資金集めてるわけで。自己資金や借入だけが起業の手段じゃないじゃん。

いちいちそのすべてを「責任あるすごい!」「責任ないすごくない!」って仕分けなきゃいけないのかな?

 

ZOZOの田端信太郎はすごくねえとでも言うのか

 

独立は目的にはなり得ない。ただ、通過点としてはあるかもしれない。

 

もちろん、そうする必要があるなと思う時期が来ればするだろうし。

みなさん僕のこと想って言ってくれてるのはわかるんだけど。

「人間的成長」っていうのもこの話でよく聞くフレーズだけど、別に背負わなくていいなら背負わない方が高く跳べるんじゃないかな。誰だってしなくていいなら好き好んで借金なんかしないでしょ。

むしろ自分のお金じゃないからフラットに考えられるので、院長としては適性あると思うけど。てか経営者と院長の兼務は正直微妙だと思うよ。現場レベルからみたら。

だからスタッフから煙たがられてる人多いんじゃないすか?

外の世界ではそういう組織を「ワンマン経営」と言うんですよね。知ってた?

 

だし、よく考えたらめちゃくちゃ無礼な話だとおもいませんか。

 

だって「借金して起業した方がいいよ」って僕に言う人は「完全に自分よりお前を下に見てますよ」って堂々と本人に宣言してるわけじゃん。

例えばそういう人が大企業の社長に「お前は会社やめろ向いてないから」って言われたら素直にやめんの?

 

なんか引っかかるんだよなあ。

 

まあ別に僕はなんて言われても自分の考えと感じることに従ってやっていくし、目の前の選択肢の中で「カッコいいか」「楽しいか」「身近な人のためになるか」という価値観を基準にしてやっていく。

オレは金なんかどうでもいいんだよ。(どうでもよくはない)

仕事をする上で最も重要なファクターは金じゃないというか。報酬としての金ね。

 

こういうありがたいお言葉をくださる皆さまには

「僕がこれからなんか凄いことになった時に言った自分が惨めになる恐れがあるので、そういうことあんまり言わない方がいいですよ」

とお伝えしたい。無礼には生意気で返す的な。(あかん)

 

「近頃の若いもんは」みたいな話とおんなじだと思うんすけどね、これ。

働き方も時代の流れも何もかもが変わっていく中で、絶対ってものってないわけじゃないすか。頼りになるのは感覚。

そういう世の中なら若い奴の方が分があると思うので、僕は歳下の面白い人はどんどん煽っていきたいと思います。

 

もし僕が若者に偉そうに説教たれだしたら殺してください。(死期は近い)

 

 

ここまでは感情論。言いたいこと言うだけのただの憂さ晴らし。笑

ここからは業界の課題と経営的なお話し。

 

仮にこうした「優秀な人間は独立すべき」という論調が主流のままいくとする。

でも優秀っていろいろあるよね。

施術者として優秀

これがまあこの業界でいうところの一般感覚。

管理者として優秀

院長をうまくやれる人物。でも経営となるとまた別。だけどまあ1、2院切り盛りするくらいならいけなくもない。

経営者として優秀

これは稀な存在だと思う。

 

これで言えば「優秀な人間は独立すべき」にホントの意味で当てはまるのは「経営者として優秀」な人間だけだと思う。僕は。

でもそんな人、鍼灸師にはほとんどいない。一般人の中にもほとんどいないのだから。

 

なので多くの場合、本当は組織の中でこそ力を発揮するという人種が大半なはずなんだよ。この業界。

でも今まではその要件を満たすちゃんとした組織が無かったので「独立しかない!」ってなってただけの話で。

みんながみんな

・経営能力

・運営能力

・治療技術

の全てを備えてるわけないし、その全てをこなす時間などあるはずない。

 

だから、資質だけでいうなら組織にいる方が機能する人間の方が多いと思う。

 問題はそういう組織がない/著しく少ないということ。

要するに

・資本があり

・運営能力があり

・仕組みまたは文化がしっかり形成されていて

・やりたいことが実現でき

・やるべきことに各自が集中でき

・きちんと評価される

という組織があれば別に独立なんてしなくたっていいわけだ。

 

むしろ「管理者として優秀」クラスの人間が独立を選ぶことは業界の損失ともいえるかも。

そうした組織がいくつかできていき、いわゆる「中小企業」「大企業」レベルの院が出てこないと、この業界の先行きはビミョーなまま推移していくんじゃないかな。政治的にも。

規模だけが全てではないけれど、とても大事なことだと思う。

目下うちはといえば、そんなに具体的にはなにも考えていないけど

・働くスタッフのやりたいことの実現

・持っている魅力、能力の最大化

ができる器になれればと思う。

「幸せに働くことのできる鍼灸師」になってもらえたら。

無理してできないことやろうとは思わないので、うちはうちらしく。

たまに背伸びはするけど。

 

 

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