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【今さら聞けない】美容鍼灸師が教えるスキンケアの基礎~洗顔編~

 

以前書いたクレンジングのコラムも含め、こちらの記事は以前公開した際に当院に通われている方や、当院のFBinstagramからたくさん反響をいただきました!

 

記事にも書いていた通り

間違っている方が圧倒的に多い

のです!

また、いろいろな情報に振り回され正しい情報がなんなのかわからなくなっている方も非常に多い傾向にあります。

 

この記事が全て正しいとは限りませんが、皮膚の構造やスキンケアの工程について理にかなった内容をお届けしていくつもりですので、ご参考くだされば幸いです。

 

今回は「洗顔」についてです!

 
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洗顔のいろは

 

①洗顔の目的

・汗

・ホコリ

・古い角質

・酸化した皮脂

・スキンケア用品の油分

これらを洗い落とすことが主な目的になります。

汗やホコリは水だけで十分に落とせますが、角質や皮脂、毛穴の汚れなどは水だけでは落とすことができません。

 

◆「朝はお湯だけ」はNG!

「朝洗顔料で洗うと乾燥してしまう」とお思いの方が多いかと思います。

意外に思われる方もいるかもしれませんが寝る前につけたスキンケア用品の油分も時間が経つと過酸化脂質に変性し、毛穴を開かせる要因になります。「お湯だけ」「水だけ」の洗顔では油分を十分に落とすことができませんので、朝も簡単にでも洗顔するのがおすすめです。

また、熱めのお湯でも皮脂が落ちすぎてしまうこともあるので、洗顔時やクレンジング時には35℃くらいのぬるま湯にしましょう。

 

②洗顔の種類

洗顔はおそらく多くの方にとって「最も早くから始めたスキンケア」なのではないでしょうか?

学生の時やこどもの頃、親に言われてやり始めたという方が多いと思います。

やり始めから今まででやり方や洗顔料は見直していますか?

やり方を教えてくれた人は正しい知識を持っていましたか?

ずっと続けてきた習慣というものを「悪いものだ」と思うことは難しい為、聞いてみると昔から馴染みのあるものを今でも使い続けているという方も多いです。

それが合っているものであれば良いのですが、もしよくないものだとしたら大問題。

もしかしたら、お肌の悩みの原因はそこにあるかもしれません!

特に「思春期ニキビ」がきっかけで洗顔をし始めた方は

・とにかく洗浄力が強い!

・洗い上がりすっきり!

としたものを好まれている傾向があるように思います。

それが負のスパイラルを生んでいるとは知らずに・・・

 

【洗顔料の種類】

1.フォームタイプ

2.泡タイプ

3.ジェルタイプ

4.固形せっけん

おおまかにこの4タイプに分けられるかと思います。

 

◆フォームタイプ

おそらく大多数の方がこれなのでは、と思います。チューブに入っているタイプが多いです。

最も洗浄力の高いこのタイプの主成分は、お馴染み合成界面活性剤ちゃんです。

前述した通り、摩擦が最大の敵なので、スクラブ入りなどもってのほか、です。

保湿成分配合!も余計です。たまにある「さっぱりタイプ」みたいなものも、ただこの保湿成分が入っていないだけなのでもう何がなんだかといったものです。

「ニキビ用洗顔フォーム」というのもありますが、正しいスキンケアをしていれば全く問題ない上に、そもそもニキビの原因の大部分が「皮脂を過剰に出し過ぎていること」なので必要ありません。しばしばニキビの原因菌として登場するアクネ菌にも実は善玉と悪玉がいて、ニキビができる人は悪玉の方が増えてしまう傾向にあるというだけなので、殺して一掃してしまえばむしろ悪玉の方が多くなるのが自然の流れかなと。

 

◆泡タイプ

泡立った状態で出てきてくれるのでお手軽な事この上ないのがこのタイプ。

「洗顔は泡が命」だなんていう格言もあるもんだから、魅力的に見えます。(③の項で説明します)

こちらも泡「フォーム」なので、しっかり合成界面活性剤ちゃんが入っております。要はペースト状のフォームを水やアルコールなどで割ったのがこの泡フォーム。

「お肌に優しい」という謳い文句の製品もこちらのタイプが多いです。

敏感肌用などとのたまっているものも多いですが(怒りがこもって口が悪くなってきましたね)そもそもなぜ敏感肌になったのか?そこんとこよろしく。ですよ。

「無添加・無香料・無着色・無鉱物油・アルコールフリー・防腐剤フリー」の合成界面活性剤。

これもうわかんねえな。

ってお話し。ものすごく人の良い悪人。みたいな。

「低刺激でヒリヒリしないから」敏感肌用と言っているだけで、使っていると敏感肌が治るわけでは決してありません。

ペーストやジェルより泡で出てくるので摩擦がない分マシ、という感じです。

 

◆ジェルタイプ

これも要はテクスチャが違う泡立ちやすいように水分の多くなった洗顔フォームです。

合成界面活性剤が主成分ですが、たまに水の方を多くして「主成分は水です」と謳っている製品があります。要は薄くなっているんですね。値段は同じでしょうが。。

 

◆せっけんタイプ

全てを否定してきたので、この時点で不安になっている方も多いでしょうか。

まあせっけんでいいよ、というお話しには違いないのですが、せっけんも油断ならないものが。

・アルカリ性

・弱酸性

・中性

一見せっけんに見える固形タイプのものにもこの3つがあり、弱酸性と中性のものはせっけんではない!のです。

アルカリ性の純せっけんこそが本物です。

【脂肪酸ナトリウム】と【脂肪酸カリウム】が98%以上のもの

で他に何の成分も含まないものが【純せっけん】と呼ばれ、弱アルカリ性のはたらきでお肌を活性化してくれます。

洗顔用【化粧品】の場合は、その成分の全てを表示する義務があるので、そこで確認するといいかなと思います。

「せっけんで洗顔すると肌がつっぱるから乾燥する」ということをよく聞きますが、

洗顔の役割からすればつっぱって乾燥して当然なので、問題ありません。

さらにその純せっけんの製造工程や元となる成分なんかにもこだわるとよりいいかもしれませんね。

 

③洗顔の仕方

◆ぬるま湯で顔を濡らしてから!

洗顔はほこりや汗などを水で取ってから。また泡立てを良くするためにまず手をしっかり洗いましょう!

 

◆泡立ては素早く!

顔が濡れた状態で泡を作っていくので、時間をかけるとどんどん肌から水分が奪われます。後述するといったのはこの部分です。「泡が命」とは言いますが「早さが命」です。

泡をきめ細かく立てることも重要ですが、片手に乗るくらいの量で十分なので早さも大事にしましょう!

 

◆摩擦厳禁!

クレンジングの時と同じく、泡でやさしく洗いましょう!

ジェルタイプや保湿成分配合の物は洗い残りがあったり落ちてない感があってこすってしまいがちなので要注意です。

 

◆洗顔もTからU!

よくCMで頬から洗うのを見かけますが、クレンジング同様、TゾーンからUゾーンの順で手早く洗いましょう!

 

◆洗浄時間は20秒!

中でも目元や口元などの乾燥しやすい部分は泡を乗せるだけで十分だそうです。

毛穴の黒ずみが気になるのもわかります。毛穴の黒ずみについての原因の大部分は体質や遺伝によるものなので、洗顔でどうこうというよりは、食生活や生活リズムを見直しましょう。

とはいえ、クレンジングでマッサージしながら洗うくらいなら、洗顔を丁寧におこなってくださいね。

 

◆35℃のお湯で20回すすぐ

手でこすらずお湯をかけてやさしく洗顔料を落としましょう。

そのあと【清潔なタオル】で押さえるように優しく水気をとりましょう。

 

いかがでしょうか?

クレンジングと似ているところが多いですよね。

乾燥肌の方に関しては、洗顔料をつけている時間を減らしたり、朝の洗顔を減らすのもひとつの方法です。

クレンジングとセットで見直して、基礎の基礎をしっかりかためましょう!

また、スキンケアの中で最もコストカットができるのがこの洗顔なのです!

純せっけんなら安い物だと100円以下ですし、良い物でも2000円程度ではないでしょうか。

しっかりとした知識をつけて、お得にキレイになりましょう!

 

↓↓洗顔の手順動画はこちらから↓↓


【美容鍼灸師が教える】洗顔編その①!石鹸の泡立て方【スキンケア1分動画vol.1】


【美容鍼灸師が教える】洗顔編その②!泡洗顔のやり方【スキンケア1分動画vol.2】

 

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