TsubasaShinya.Tokyo~鍼灸を身近に感じるメディア~

鍼灸師目線で世の中のことを見ていくメディアです。経営のことや組織論などのカタい話から「やってみた」「いってみた」や「美人すぎる鍼灸師」などの情報を好き勝手にお届けしていきます。

鍼灸師が陥りがちな「鍼灸の良さを伝える」ということの罠

鍼灸師という人たちは本当に変人ばかりである。(おまえもな)

 

そもそもが「人のことを癒したい、治したい」という信念のもとみんなが鍼灸に向き合っているんだけど、せっまーい世界なだけになぜかお互いを貶し合い叩き合う傾向がある。(同業も癒してやれよ)

 

どんな未熟な技術だとしても「鍼を刺す」「灸をすえる」という行為自体が身体に与える影響は民間の謎療法や湿布痛み止めの処方よりよっぽどいいと思うんだけど。個人的には。みんなすぐ「阿是穴なんて!」とか言うけど。(鍼灸師しかわからん話)

 

んだけど「有象無象の未熟者が鍼灸の信頼性を失墜させている!!」みたいな論調で自分や自分たちのやり方に沿わない人たちをニセモノ扱いする。

 

まあそれはどの業界でもそうだろうけど。

 

ならその「ホンモノ」の技術や知識を全開示して広めて、フィードバック集めてさらに高めるって発想になぜならないかね。

 

自分とこの院が流行らなくなるから?

情報開示しただけで流行らなくなるなら、それもはやあなたじゃない方がいいでしょと思う。

 

そもそもそんなに市場でかくないし心配には及ばないと思うけど。

 

東京都鍼灸師会の川井先生が言った。

「医療従事者の中で最もまとまりの悪い鍼灸師だからこそ、まとまらない弱さを知っている。それはまとまる強さを一番知っていることにほかならない。」

 

こうした方が最大派閥の先頭に立ち「どうにかまとまらないもんか」と動いてくれているのは実にありがたい。

 

僕はそういうのは向いてないので、自分勝手にやっていくけど。

 

「鍼灸の良さ」はどう伝える?

 

さて、こっから本題。

持論だけど、今鍼灸師や鍼灸院、業界団体が行っているPRはどれも「鍼灸」を中心に据えた活動だ。当たり前だけど。

 

でもそれって本当に伝わるのか?と疑問に思っている。

 

なんかネズミ講とかとやってること一緒じゃね?と。

いやなにも騙してとか胡散臭いとかって意味ではなく、手法として。

 

鍼灸師は「鍼灸の良さ」をとても良く知っているし、院に来る患者もまたそうだ。

だから「鍼灸ってこんなにいいんだよ!!」という情報をこれでもか!と拡散しようとしてきた、が、なしのつぶてといった感じ。

塵も積もればといった感じで徐々に認知は広まっているようには思うけど。

そこに「なぜ?」はあるのか。

 

「この商品めっちゃいいよ!」「こんな効果があってね」「よかったら今度セミナーが・・・」

みたいなものに近い感覚じゃないかなと。嫌悪まではいかないにしても「ふーん、で?」といった感じ。

 

でも、ホン〇でっかTVとかためして〇ッテンとかで

「バナナがいい」「粉ミルクがいい」

とかひとたび言えば爆売れする。バカみたいな話で。

こういう状況には「専門家たち」はいつも失笑している。

でもただ失笑している場合なのか?

 

これって大事なのは

「何を言うか」じゃなくて「誰が言うか」だろって。

 

市民権を得てない鍼灸師が何言ったって宗教の勧誘やねずみ講の誘いに近い感覚で、いくら情報を出しても一部を除いて”スルー”されるだけ。それがエスカレートすればするほど引く。以降「自分には関係ない情報」に認定され、見向きもされなくなる。

 

 

だから、まずはもっと「人」や「職業」にフォーカスしていくべきで。

情熱大陸やプロフェッショナルみたら、その人が作ってるものやサービスに興味がでる。そういうことじゃないかなあ。

 

こんな状況下で同業同士で小競り合いしてる場合じゃなく、「ホンモノを!」とか言う前に未熟な鍼灸よりもっと良くないものって世の中にいっぱいあるわけで。

だからといってその良くないものを叩くとか潰すわけじゃなく

「鍼灸ってとりあえず誰がやってもこんな効果があるんだぜ」と知ってもらえば

「じゃあ達人がやればもっと凄いの・・・?」となるのは自然な流れ。

  

最近は美容を中心に「画面に映える」コンテンツが大手メディアでたびたび取り上げられているので、やはり大衆に広まりつつある。

「強力なコンテンツ」または「信頼できる人」を発信していかなくてはならないのでは。

 

共存共栄の道はあるのか 

鍼灸師が鍼灸師を淘汰することは、業界の浄化などではなく結果として自分の利益にもつながらないと思う。

むしろ、未熟なものが注目されればもっとハイレベルなものに興味が出る。

消費者もそこまでバカじゃない。

もちろん、クソみたいなことやってる社会不適合者は排除されて当然だし、未熟者がいつまでも未熟でいない為のインフラ整備はさらに重要だけど。

 

業界の先頭に立つ先人たちこそ「粋でかっこいい大人」であってもらいたい。いや普通にそうなんだろうけど。

そうだとしたら、もっとその人たちの活動が広く普及して欲しい。

 

 

そう思って僕はこのブログを立ち上げた。

これがただのブログに留まらず、動画やイベント、企画のコンテンツをどんどん作って鍼灸師はもちろん、一般の方にも楽しいメディアに育っていったらと。あくまで「バカみたいな」切り口で。

 

いまは強力なパートナーと「鍼灸師」をもっとフィーチャーできるような楽しい企画が進行中。

こんな鍼灸師がこんなところにいるんだ!ともっと知ってもらいたい。

 

ローンチ(言いたいだけ)は近日中に。

 

土曜日の午前中にこんなマジメっぽいむさ苦しいこと書いてしまった後悔。

明日は選挙。選挙いけよ。