昨日ツイッターのTLにこんなツイートが流れて来た。
月刊『医道の日本』2018年1月号、校了しました。業界内外で活躍する12 人に治療家へおすすめしたい本、映画、音楽と、その作品への思いを語ってもらいました😁#この漫画がすごい鍼灸師大賞#この本がすごい鍼灸師大賞#この音楽がすごい鍼灸師大賞#この映画がすごい鍼灸師大賞 pic.twitter.com/RzjsAgmfRl
— 医道の日本社 編集部 (@idononippon) 2017年12月22日
おいおいおいおいおいおい。
おいおいおいおいおいおいおい。
これはね、心外。
この企画にオレを呼んでくれないなんて。(お前誰なんだよ)
家を建てるにあたり希望を聞かれた時に…
「うーん、そうだね…。書斎はマストで欲しいかな…(遠くを見つめながら)」
「いいですよね!憧れですよね!ちなみにどんなサイズの本が多いですか?」
「あっ マンガです」
といってできたのがこちら。
漫喫。漫喫部屋。新居を建てるにあたりかなり処分してこれ。
ごめん嘘ついた。処分したとか言って。
行き先は院。これ以外にも棚がある。
日本一マンガの多い美容鍼灸院を自称している。
ちなみに完全予約制なので待ち時間はほぼない。そして見た目的にもチョイス的にも「美容」の雰囲気には一切マッチしていない。だがそれがいい。
なぜか院に用事のない患者さんの旦那さんなどがセットでついてくることが多々ある。
マンガ好きには高評価を受けるラインナップ。
なかには治療終わってから4時間キングダムを読み続けて帰った猛者もいる。
これは医道の日本社さんのリサーチ不足じゃないですかあー?(そもそも活躍してねえだろ)
というわけで勝手にこの漫画がすごい鍼灸師大賞発表
第3位
左ききのエレン
まだ1巻しか出てない。出てないけど原作からしてはやくも名作確定。
「天才になれなかった全ての人の為の物語」
自分の弱い部分や避けてきた部分を容赦なくえぐり取られるような描写が多々あり、こんなにも良くも悪くも心を動かされる作品はない。職人業に近い鍼灸師にも共感するところが多々。凡人には凡人ならではの、天才には天才ならではの悩み苦しみがある。
「何も残せないなら死ね!」と言われているような、ぎゅうーっと胸が締め付けられる言葉が突き刺さりすぎて貫通する。
何者にもなれなくてもがきながらも何者かになろうとする、泥臭い美しさがそこにはある。
原作はこちら。絵はプロのそれではないが、それが全く問題にならないほどにストーリーが面白い。絵もなんかだんだんクセになる。
第2位
7SEEDS
画風の古い少女漫画だが完結したのは2017年の最新作だ。
代表作のBASARAもそうだが、この人の漫画のストーリーはまったく少女漫画じゃない。BASARAも7SEEDSも地球が滅亡した後の話。(どんな少女漫画だよ)
7SEEDSは巨大隕石の衝突により地球が滅びるところから物語が始まる。
混乱を避ける為隕石の存在は非公開。つまり突然滅ぶのだ。
そんな中人間の種の存続をはかるために若くて生命力の強い少年少女たちを極秘裏に無断でコールドスリープさせておき、地球が人の生きられる環境になったら解凍するよう設定。
何も知らない青年たちにとって、昨日まで普通に生活していた翌日なのである。徐々にわかる絶望に立ち向かいながら傷つきながらも成長していく物語。
SFでRPG的な話。だいたい毎巻ものすごい絶望が訪れるのだが、もう心が痛い。やめてほしい。でも読んじゃう。そんな話。全然少女漫画じゃない。(これは別に全然鍼灸師におすすめとかじゃない 笑)
第1位
宇宙兄弟
やはりここ数年はこれ。
映画でいえばプラダを着た悪魔。
小説でいえばフライ・ダディ・フライ。
読んでいて「ああ、仕事頑張ろう」と心から思う漫画。
「宇宙」という壮大な領域に挑戦する大人たちと、それを支える脇役たちの細かな描写。
いつだって「最初」にはじめることは無理だと思われることやバカげていると笑われるようなこと。
それをやり続けて、もし実現させたら周りは誰も笑えない。
自分の信じた道を、ただひたすら進み続けること。そんな自分の背中を押してくれるような漫画。毎巻ぐしょぐしょに号泣しながら読んでいる。
大人が夢を見て、それを追いかけることは恥ずかしいことなどではない。
京都まではチャリで3日かかった。月までもロケットで3日だけどな。
そう考えりゃもう届かない場所じゃない。
楽勝でいける気してきたろ?
ああ。ピース・オブ・ケイクだね。
番外編
もうさ、恋愛漫画なんていっくらでもあるけどこれだろって。
読めばいい。読めばいいさ。
はい。勝手に発表しましたこの漫画がすごい鍼灸師大賞新屋賞。
いかがでしたでしょうか。
「漫画なんて」とバカにする人がたまにいますが、経営本だろうが自己啓発本だろうが小説だろうが日本昔ばなしだろうがなんでも一緒。だいたい良書には同じことが書いてある。
「何から学ぶか」にこだわる人もいるけど「学ぶ自分はどうか」にこだわる方が理に適ってると僕は思う。
大事なことは全て漫画が教えてくれたと言っても過言ではない。(過言だろ)
漫画への熱い想い。
この想い。君に届け。※1
※1 君=神様仏様医道の日本社担当編集様